リフレム/CRAFT 代表 緒方大介のブログです。

一級建築士・不動産戦略コンサルタントとして活動中!

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歴史ある建築の運命。 

ここのところ、保存のニュース記事が目についた。





近衛文麿の私邸だった「荻外荘」(てきがいそう)は、
杉並の住宅街のど真ん中にある。
中には勿論はいったことないが、
日本建築の歴史には必ず出てくる、伊東忠太が設計した。

伊東忠太(1867年~1954年)
【明治、昭和期の建築家。ポピュラーな代表作は現役の「築地本願寺(1934年)」でしょうか】

この建物の購入額は数十億円だそうだ。
約6000平方メートルの敷地は公園として整備し、建物内も一般公開予定。
2014年度一部開園予定。

それにしても、数十億円か、、。
6000㎡=1815坪だから、坪100万にしてもざっと18億。
いややっぱり都内の地価は凄いよ。

ちなみに、2番目の記事は長崎市内。
市が取得したわけではないが、取得するとどれくらいの差があるのだろうか、、、。

長崎市城山町付近のH24路線価=90千円=坪29.7万
杉並区荻窪2丁目付近のH24路線価=400千円=坪132万

何と4.44倍!!

なにが言いたいかというと、
日本全国で歴史的価値のある建物を保存しようとすれば、
地域によってこれほどの取得価格の開きがあるということだ。

地価が高いということは、所有する上での保有コスト(固定資産税等)だって高い。
結果、スクラップビルドの流れになるケースが多い。

所有者の私物にあれこれ言う権利はないが、
税制面含めて何かうまい仕組みはないものか。。。

話は投資用不動産の話になるが、
中古のアパートやマンションを購入する場合には、
銀行からの融資を利用することがあるが、
例えば木造築30年を過ぎた建物は、
それ単独不動産では融資が受けられない。

どういうことかというと、
木造建物は、22年で資産価値が「ゼロ」という考え方があるからだ。
結局購入する場合は、「ベッタン」と言って、別の不動産を担保に入れることを要求される。

ストック活用型社会ではそろそろこの考え方も改めないといけない。

スクラップアンドビルドの根源はここにもあるのだ。


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